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26 2019/4

海の宝石

“海の宝石”とも呼ばれるウミウシをみなさんは見たことがありますか。

昔は、ウミウシと言うと、「海牛」と変換されてジュゴンやマナティーなどの水生哺乳類を想像されたり、唯一ポピュラーなウミウシの仲間であるアメフラシを思ってか「ああ、ナマコ?」と返されたりしていた(そして、アメフラシはナマコではない)。

けれども、この十数年の間に美しい写真集や図鑑が相次いで出版されたのもあってか、最近では「ウミウシってかわいいよね」と言われることが増えた。

実物を見たことはなくても、本屋やテレビでその姿を見たという人もいるだろう。ビビットな配色と繊細な造作はガラス細工を彷彿とさせる。

しかし、実際の体は思いのほか柔らかい。水から出すと、頭部のツノや背中にある花びら型の鰓などの細かいパーツは全て体に貼りついて、見るも無残な姿になってしまう。浮力のある水中だからこそ叶う美しさなのである。

ウミウシは軟体動物。巻貝の仲間である。

その証拠に、プランクトンとして過ごす子ども時代には、他の巻貝の子どもと同じ形をしている。しかも、この頃は貝殻を背負っている。大人の姿に変わる時が来ると、彼らは貝殻を脱ぎ捨てるか、体に吸収するなどして貝殻から解放される。

「ウミウシ」という呼称は、貝殻がないか、あっても目立たない巻貝の仲間に対して広く使われている。

そう聞くと、ナメクジのことを思い出すかもしれない。貝殻のない巻貝のうち、陸上にいるのがナメクジ、海にいるのがウミウシだと思ってもほぼ問題ない。
(2015年に初めて陸で暮らすウミウシの仲間が発見されるなど、例外はある)

ただし、両者は分類上少し遠い関係にある。その証拠の一つとして、目の位置が違う。ナメクジはカタツムリと同じでツノの先端に目があるが、ウミウシの目はツノの根元だ。

目が見当たらない種類も多い。あんなに派手な色をしているのに、本人には目がないというのも不思議なものだ。

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