ムーチー(鬼餅)
今週は天気が悪く。
朝、昼、晩の温度差が激しいような気がする。。。(´・ ・`)
たなかですʕ•̫͡•ིʔྀ
今日はカーサームーチーについてお話。
新暦の1月下旬~2月上旬は沖縄では最も寒い時期であり
この時期を沖縄の方言で”ムーチービーサー”(鬼餅寒)といいます。
お餅を”ムーチー”
寒いを方言で”ヒーサ、ヒーサイ”と言います。
旧暦の12月8日は、ムーチーの日
この日は、ムーチーを仏壇やかまどなどにお供えし
家族の健康・長寿の祈願、厄払いなどをしたりします。
うちも昔は家で身内みんなで集まって作ってました(^^)
子供の歳の数だけ下げる。
こんな感じですね。
これをサゲムーチーといいます(^^)
今は出来合いが多く
昔みたいに作る家庭は少ないかな( .. )
うちの実家の近くは
この時期になるとカーサー(月桃の葉っぱ)の香りが集落内充満してました(笑)
ムーチーの日が近づくと
沖縄のスーパーではムーチー作りの食材、餅粉や紅芋粉、粉末の黒糖や月桃の葉っぱが沢山並びます(^^)
ちなみにこんな感じの20枚束になって売っています。
今回は時間が無く買っちゃったけど
私の地元にはいたる所に生えてます(笑)
沖縄では、邪気を祓う薬草とされてきました。
月桃の葉っぱには防菌作用があるので
食べ物を包むのにも使われてきました。
長持ちするように月桃の葉っぱで包んだのかな
気になる味っ!!
一般的には3種類。
1.無糖 甘みのない餅(笑)
2.紅芋 紅芋粉に砂糖を少し混ぜたもの
3.黒糖 同じく砂糖を少し混ぜたもの
(写真がなく拾いましたm(_ _)m)
沖縄のスーパーではこんな感じで売られてます(^^)
さて、家のムーチーは。。。
多くは作れないのでこれぐらいで(^^)
蒸し器で20~30分ほど蒸します。
うちには蒸し器はないので
おばぁ~ちゃんの家から借りてきました(^^)
その世代には一家に1台って感じであるらしい
二段重なんですが、今回は1段で( .. )
仕上がりは。。。
こんな感じで(* ॑꒳ ॑* )⋆*
綺麗な紫色に仕上がりました♪♪
月桃の葉っぱの匂いがクセになる(´∇`)
みなさんお試しあれ~♪♪.
ムーチーを食べる習慣はひとつの民話が由来になっています。
子供向けの「鬼ムーチー」のお話です。
昔、ある村に兄と妹が住んでいました。兄は夜になると家畜を食べる鬼になってしまいました。
妹は鬼を退治するために、鉄釘を入れたムーチーを作り、月桃の葉で包みました。
そのムーチーを鬼に食べさせ、崖から突き落として鬼を退治しました。
それが旧暦の12月8日だったので、この日にムーチーを食べて厄払いをする習慣になりました。
この民話は紙芝居や絵本になっていて、ムーチーの日になると保育園や幼稚園、小学校で読み聞かせすることが多いです。
こちらは成人向けのお話。
お話の流れと登場人物は、子供向けと同じです。
とある村の、とある兄弟の話です。
早くに両親を亡くした兄弟がいました。妹のほうは嫁いできましたが、兄は一人取り残され寂しさから鬼となりました。
初めは家畜を盗み食べていましたが、やがて子供をさらって食べるようになります。その噂が妹まで伝わってきました。
噂を確かめるため、妹は子連れの身で兄のもとに向かいます。そして兄に会ってみると、人間の子供を鍋で煮ているところに遭遇したばかりか、自分達まで食べられそうな気配を感じ、必至に逃げ出しました。
いくにちか経った後、妹は兄の大好きな餅をこしらえて再び兄を訪れます。兄の餅には瓦が入っていました。兄がその餅をパクパク食べる姿を見て、妹は兄が鬼となっていることを確信します。
妹は兄を金城(首里城)の崖まで誘います。妹は着物の裾の前をはだけて兄の前に座りました。
兄は妹の裾がはだけて座っていることに気づき、
「お前の下に付いている口は何か?」
と聞いたところ
「ここは鬼を食べるところだよ」
と答えます。兄が驚いている隙に、金城の崖から突き落として殺しました。
(兄は女性を知らなかったからビックリしたということでしょうか‥シモネタ?)
村人総掛かりでも倒せなかった鬼を退治した記念に、鬼退治に役立った餅をムーチー(鬼餅)と呼ぶようになったということです。
‥いかがでしょうか。子供に説明するのは如何なものかと
沖縄では古くから、ムーチーを蒸した煮汁を
「ウネーフカ(鬼は外)」
「フコーウチ(福は内)」
と言って、家の周りに撒く風習が残っています。そして軒先に月桃の葉を吊るして厄除けにしています。
2月3日の節分と似たような感じですね(^^)