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25 2018/1

ムーチー(鬼餅)

今週は天気が悪く。

朝、昼、晩の温度差が激しいような気がする。。。(´・ ・`)

たなかですʕ•̫͡•ིʔྀ

今日はカーサームーチーについてお話。

 

新暦の1月下旬~2月上旬は沖縄では最も寒い時期であり

この時期を沖縄の方言で”ムーチービーサー”(鬼餅寒)といいます。

お餅を”ムーチー”

寒いを方言で”ヒーサ、ヒーサイ”と言います。

旧暦の12月8日は、ムーチーの日

この日は、ムーチーを仏壇やかまどなどにお供えし

家族の健康・長寿の祈願、厄払いなどをしたりします。

うちも昔は家で身内みんなで集まって作ってました(^^)

子供の歳の数だけ下げる。

こんな感じですね。

これをサゲムーチーといいます(^^)

 

今は出来合いが多く

昔みたいに作る家庭は少ないかな( .. )

うちの実家の近くは

この時期になるとカーサー(月桃の葉っぱ)の香りが集落内充満してました(笑)

 

ムーチーの日が近づくと

沖縄のスーパーではムーチー作りの食材、餅粉や紅芋粉、粉末の黒糖や月桃の葉っぱが沢山並びます(^^)

ちなみにこんな感じの20枚束になって売っています。

 

 

今回は時間が無く買っちゃったけど

私の地元にはいたる所に生えてます(笑)

沖縄では、邪気を祓う薬草とされてきました。

月桃の葉っぱには防菌作用があるので

食べ物を包むのにも使われてきました。

長持ちするように月桃の葉っぱで包んだのかな

 

気になる味っ!!

一般的には3種類。

1.無糖  甘みのない餅(笑)

2.紅芋  紅芋粉に砂糖を少し混ぜたもの

3.黒糖  同じく砂糖を少し混ぜたもの

(写真がなく拾いましたm(_ _)m)

沖縄のスーパーではこんな感じで売られてます(^^)

 

さて、家のムーチーは。。。

多くは作れないのでこれぐらいで(^^)

 

蒸し器で20~30分ほど蒸します。

うちには蒸し器はないので

おばぁ~ちゃんの家から借りてきました(^^)

その世代には一家に1台って感じであるらしい

二段重なんですが、今回は1段で( .. )

 

 

 

 

仕上がりは。。。

 

こんな感じで(* ॑꒳ ॑* )⋆*

 

 

綺麗な紫色に仕上がりました♪♪

 

 

月桃の葉っぱの匂いがクセになる(´∇`)

みなさんお試しあれ~♪♪.

 

 

ムーチーを食べる習慣はひとつの民話が由来になっています。

 

子供向けの「鬼ムーチー」のお話です。

昔、ある村に兄と妹が住んでいました。兄は夜になると家畜を食べる鬼になってしまいました。

妹は鬼を退治するために、鉄釘を入れたムーチーを作り、月桃の葉で包みました。
そのムーチーを鬼に食べさせ、崖から突き落として鬼を退治しました。

それが旧暦の12月8日だったので、この日にムーチーを食べて厄払いをする習慣になりました。

この民話は紙芝居や絵本になっていて、ムーチーの日になると保育園や幼稚園、小学校で読み聞かせすることが多いです。

 

 

こちらは成人向けのお話。

お話の流れと登場人物は、子供向けと同じです。

とある村の、とある兄弟の話です。

早くに両親を亡くした兄弟がいました。妹のほうは嫁いできましたが、兄は一人取り残され寂しさから鬼となりました。

初めは家畜を盗み食べていましたが、やがて子供をさらって食べるようになります。その噂が妹まで伝わってきました。

噂を確かめるため、妹は子連れの身で兄のもとに向かいます。そして兄に会ってみると、人間の子供を鍋で煮ているところに遭遇したばかりか、自分達まで食べられそうな気配を感じ、必至に逃げ出しました。

いくにちか経った後、妹は兄の大好きな餅をこしらえて再び兄を訪れます。兄の餅には瓦が入っていました。兄がその餅をパクパク食べる姿を見て、妹は兄が鬼となっていることを確信します。

妹は兄を金城(首里城)の崖まで誘います。妹は着物の裾の前をはだけて兄の前に座りました。

兄は妹の裾がはだけて座っていることに気づき、

「お前の下に付いている口は何か?」

と聞いたところ

「ここは鬼を食べるところだよ」

と答えます。兄が驚いている隙に、金城の崖から突き落として殺しました。
(兄は女性を知らなかったからビックリしたということでしょうか‥シモネタ?)

村人総掛かりでも倒せなかった鬼を退治した記念に、鬼退治に役立った餅をムーチー(鬼餅)と呼ぶようになったということです。

‥いかがでしょうか。子供に説明するのは如何なものかと

沖縄では古くから、ムーチーを蒸した煮汁を

「ウネーフカ(鬼は外)」
「フコーウチ(福は内)」

と言って、家の周りに撒く風習が残っています。そして軒先に月桃の葉を吊るして厄除けにしています。

 

2月3日の節分と似たような感じですね(^^)

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