シークワーサーとは沖縄県を主産地とするミカン科の常緑低木・柑橘類です。「シークワーサー」の名前の由来は、沖縄県の方言で「酸」を「シークワーサーの果汁を使って洗浄すると柔らかくなることから来ています。和名では「ヒラミレモン」ともいいます。
シークワーサーの特徴
シークワーサーのサイズは、3センチ~4センチほどで、温州みかんを思わせるような扁平な形状をしています。皮は他の柑橘類と比べて薄く、中には多くの種が入っていることがほとんどですが、品種によっては種のないものもあります。
シークワーサーは、「青切り」と言って青く未熟な状態で収穫されるのが通常で、この場合はレモンのような酸味を生かしてジュースや料理の酸味づけに役立ちます。皮が黄色く完熟した状態では、糖度が増して甘酸っぱくなります。
シークワーサーの主な栄養
まず、シークワーサーにはポリフェノールが豊富に含まれています。その中でもフラボノイドの一種であるノビレチンは、他の柑橘類のおよそ2倍~12倍、皮の部分では400倍も含まれています。ノビレチンは、血糖値を下げるホルモンやインスリンの働きを促進させ、血圧コントロールにもよい効能があるとされています。
そのほかにも、血管の老化を抑制させるビタミンCも豊富な上、ビタミンCの破壊を抑えるヘスペリジンも含まれているため、効果が薄れてしまうこともありません。さらに、脳細胞の活性化や血液の循環を促進させる効果のあるレシチンも含まれています。