沖縄の民族の風習です!!
芸能等
琉球王国時代に広まった琉球古典音楽は、中国に起源をもつ三線を始め、琉球舞踊や日本芸能である能、狂言等の要素を取り入れた組踊が発展し、さらに琉歌による文学的表現も確立させました。琉球処分後には庶民にも三線音楽が普及し、現在でも民謡が盛んに歌われるほか、ポピュラー系の音楽ジャンルにも影響を及ぼしています。また、エイサーは浄土宗の念仏が基となり形成された伝統芸能であり、近年では宗教色のない創作エイサーへも発展しています。太平洋戦争中までは琉球競馬が盛んに行われていました。
衣装
伝統的衣装である琉装のほか、近年ではアロハシャツに似たかりゆしウェアも見られます。
武術
以前から存在していた沖縄固有の武術「手(ティー)」と、琉球王国時代に伝来した中国武術により融合して誕生したのが、唐手(からて、トゥーディー)であり、後の空手道に発展しました。戦後、空手を習得したアメリカ軍人や、日本から海外へ渡った空手家により、次第に世界へと普及しました。
広義の琉球古武術は、徒手空拳術(空手)と武器術から成る。一般的に古武術は後者を指すが、空手と武器術は互いに密接な関係にあります。棒術、トンファー術など様々だが、中でもヌンチャクを用いた武器術は世界的にも有名です。
馬術
速さではなく、美しさを競う古式競馬。琉球競馬(ンマハラシー)は300-500年ほど前から行われ、明治以降は全県民的な催事となったが、太平洋戦争で途絶えました。2013年から沖縄こどもの国にて行われます。
料理
仏教の影響が弱かったことから、本土のように肉食の禁忌がなかったため、早くから肉料理が発達しました。中国の影響からか特に豚肉料理が伝統的に発達している。牛、馬、猪、鳥の肉を食べるが、祝いの席などで山羊の刺身、山羊汁、チーイリチーをふるまうことが多い、山羊の肉と血液を調理するチーイリチャーは、沖縄ならではのものといえます。古くから諸外国との貿易で繁栄した海洋王国のためか、琉球料理には、遠い北海道産の昆布も多く使われます。
- ゴーヤーチャンプルー
- 沖縄そば
- 泡盛
- アバサー(ハリセンボン)
- グルクン(県魚)
また、アメリカ占領時の食文化も今日に受け継がれています。
- タコライス
- スパム
差別
王府の管轄下にあったニンブチャー(チョンダラー)以外には被差別民がいなかったため、本土の部落差別にあたるものはないです。しかし、都市部以外ではシマ社会の旧習が今も色濃く残っており、男尊女卑や、部外者排斥の傾向が見られます。また、沖縄固有の歴史的事情に起因する差別も知られています。
一方、本土ではかつて、沖縄出身者が異質な存在として差別的に扱われることが多かったです。1903年には展覧会で沖縄出身の遊女をアイヌや台湾原住民などとともに異民族として「展示」し、沖縄県民の反発を招く事件が起こりました。大正から昭和初期にかけて沖縄から本土への出稼ぎが増加した際には、標準語や本土の習慣・時間感覚に不慣れな者が多かったことなどを背景に、求人告知や商店の入口で「琉球人お断り」と但し書きされる事例がありました。