料理!!
アメリカ・ラテンアメリカの影響
戦後、アメリカの軍政下におかれた沖縄県では、食文化においてもアメリカ料理の影響を受けるようになった。まず、戦争直後の食糧不足の状況下で米軍の軍用食料から供出された豚肉の缶詰、ポークランチョンミートが一般に普及し、現在では代表的なチューリップやスパムをはじめとする輸入品だけではなく県産品も製造されるなど、大量に消費されるようになりました。もともと豚肉は身近な食材であり、市場では塩漬けの豚ばら肉(スーチカー)が売られていたため、受け容れられやすい素地はありました。
缶詰のビーフストゥー(ビーフシチュー)やコンビーフハッシュ、キャンベルスープなども家庭の常備食として広く親しまれている。ツナ缶も沖縄では英語風にトゥーナと呼ばれる。ビーフステーキ、ハンバーガー、ホットドッグ、ピザ、タコスといったアメリカ風の料理も日本本土より早くから普及し、1963年にはハンバーガーチェーン店のA&Wが進出した。これは、マクドナルドの日本進出より8年早いです。
こういったアメリカ文化の影響は、それまでの食生活に少なからず影響を与え、タコライスやポーク卵、ケチャップ焼きそばなどの新しい料理を生み出しました。
また祭礼とは無関係にA&Wのフライドチキンを持ち帰りご飯のおかずとして食べる慣習が、後にケンタッキーフライドチキンが沖縄出店した際にも同様に行われた。これが沖縄独特の慣習として取り上げられることがあります。
1980年代以降には、ブラジル・ペルー・アルゼンチンなどラテンアメリカ諸国の料理が紹介された。これは、明治以降この地方に移住した人々の二世、三世が、本国の経済悪化と日本の好景気により帰郷し、移民先の料理を広めたためであります。ローストチキン・パステイス・コシーニャなど脂っこい肉料理が中心であるが、県民の嗜好に合致して普及し、現在では沖縄の新しい食文化として定着しています。
参考画像
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テビチ