概要
「中身」とは豚の内臓を指す。つまり中身汁はモツの汁物で、特に小腸や胃を具にした吸物である[1]。具になる内臓の風味はほとんど除かれており、どちらかと言えば鰹節出汁のスープで煮込まれたモツの歯ごたえや食感を楽しむものである。
作り方
- 中身は短冊状に切り、何度も茹でこぼし、塩を振って揉み洗いすることで臭みを取る。
- 鰹節で出汁を取り、下ごしらえをした中身と、豚肉、椎茸、コンニャクなどを入れて味を調え、あっさりとしたすまし汁に仕立てる。
- 食べる際、好みにより下ろし生姜や小口切りにした青ネギを加える。
備考
名物の沖縄そばに中身汁の具を載せた「中身そば」もある。
中身(なかみ)汁 |
豚の内臓(モツ)としいたけ・こんにゃくが入ったお吸い物で、沖縄では盆・正月やお祝い事に作られます。しっかり内臓の下ごしらえをすることで、内臓の臭みが抜けあっさりとした味わいになります。 |
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出来あがり予想図 |
<材料>4~6人分 |
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豚の内臓(モツ) 500g
小麦粉 適量
こんにゃく 1/3個
干し椎茸 4枚
カツオだし汁 6カップ程度
塩 少々
醤油 少々
しょうが 適量 |
豚の内臓は沖縄では中身と呼ばれていますが、内地(沖縄以外)では「モツ」として普通に売られていますので、それを利用しましょう。
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<作り方>
1. |
モツは一度お湯でざっと湯がく。 |
2. |
1の水気を切り、小麦粉をふりかけゴシゴシときしむくらいに強くもみ洗いし、水ですすぐ。 |
3. |
2の作業を3回ほど繰り返す。 |
4. |
3をたっぷりのお湯で白くなるまで茹でて煮汁を捨てる。 |
5. |
4を再び水を入れ、4の作業を3回ほど繰り返す。 |
6. |
ゆがき終わったモツを水で洗いザルに上げ、幅1センチくらいの食べやすい大きさに切る。 |
7. |
もどしておいた干し椎茸とこんにゃくも幅1センチくらいの食べやすい大きさに切る。このときのもどし汁も使うので捨てずに取っておく。 |
8. |
カツオだしを煮立てて(しいたけのもどし汁も一緒に)、中身・椎茸・こんにゃくを加え、塩・醤油で味付けをする。 |
9. |
中身が柔らかくなるまで弱火で煮込む(20分くらい)。 |
10. |
最後に味を見て再び塩・醤油で味をととのえる。 |
11. |
おろししょうがを添えて出来上がり |
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作り方の1~5の行程で手を抜くとモツの臭みが残ってしまいますので、しっかりがんばってやりましょう。
塩・醤油は控えめにしてカツオ出汁を濃い目にしておくと美味しくできあがると思います。 |
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