守礼門をくぐり進むと左手に世界遺産の園比屋武御嶽石門があります。国王が旅の安全を祈願していた御嶽(うたき)です。城郭へ入る第1の門が観会門(かんかいもん)で首里城の正門になります。アーチ型の石門の上に櫓が組まれています。
観会門を通り過ぎ石段を上ると首里城の第2の門である瑞泉門(ずいせんもん)があるのですが瑞泉門の上には朱色に塗られた櫓が乗っています。この石段の中間地点には湧水が湧き出ている場所があります。
龍の口から綺麗な湧水が流れだしている龍樋(りゅうひ)です。国王一族の大切な飲料水として使われていました。瑞泉とは「立派なめでたい泉」という意味で門前にある龍樋から瑞泉門の名前が付けられたそうです。
次の漏刻門(ろうこくもん)を過ぎると日影台(にちえいだい)という日時計が置かれています。
奥に見える建物の中には万国津梁の鐘(ばんこくしんりょうのかね)のレプリカが釣り下がっていました。
ここから見える景色がとても綺麗なのでぜひ立ち止まって眺めてみてください。首里城公園内の木々の緑や城壁、門、龍譚、白い町並みと青い海と空が一帯に広がって見えて素敵なので私のお気に入りスポットです。
そして首里城正殿のある有料区域へなります。石積みの塀で囲まれているのが首里森御嶽(すいむいうたき)です。琉球最古の「おもろさうし」にも登場するほど歴史のある城内の礼拝所のひとつになります。
脇道に入ると植物が茂っているコースになっていました。展望台に続く道になっています。西のアザナ(いりのあざな)からは那覇の町並みや、晴れていれば慶良間諸島などが展望できるそうです。
京の内(きょうのうち)といわれる場所からは首里城の屋根が見えました。京の内は首里城内最大の拝所になります。聞得大君(きこえおおぎみ)などの神女により王家繁栄、航海安全、五穀豊穣などの祈りをささげた場所になります。
木曳門(こびきもん)の前には広めの通路になっていて手入れされている緑を楽しみながら首里杜館(すいむいかん)へと向かいます。情報展示室、レストラン、売店、総合案内、地下駐車場になっています。手前にある広場ではお花などのイベントも開催されます。