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4 2018/11

不可欠な器材

タンクのことを「ボンベ」と呼ぶ人は、「あ、ダイビングのことを知らないんだな」ということがすぐわかるぐらい、ダイビングに使用する器材の名称は、独特である。
しかも「ボンベはどうやって持っていくの?」と何も知らない人によく聞かれたりするのだが、 今時タンクを家から海辺まで自分で運ぶ人はいない。
ということで、ダイビングに必要な器材のことを、これからしっかりと復習していこう。

タンク(シリンダー) Tank (Cylinder)

役割

知らない人はいない、水中でのダイバーの呼吸源。
「酸素ボンベ」などとニュースなどでは語られるが、大きな間違い。
通常のダイバーが背負うタンクには、酸素ではなく、空気が圧縮された「圧縮空気」が入っている。
それをレギュレーターで(正式にはファーストステージとセカンドステージで2段階に分けて)
人間が呼吸できるぐらいの圧力まで減圧された空気を、私たちは水中で呼吸して、ダイビングを楽しむのだ。
まさになくてはならない不可欠な器材。

ちなみに、減圧症が疑われる場合、酸素を吸うと体内に蓄積された窒素の排出が早くなるため、ダイビングボートやダイビングサービスなどの施設にタンクに詰められた酸素を常備しておくことが推奨されている。
が、あくまでも通常のダイビングに使うものではない。

なお、世界的なダイビング指導団体PADIでは、2015年からタンクのことを「シリンダー」と教材や講習で呼ぶことになっている。
日本ではまだ「シリンダー」という呼び方は普及していないけれど、そのうちに代わるんだろうか。

※タンクは基本的にはダイビングサービスで借りるもので、マイタンクを買わなくてはいけないということはありません。
また、購入した場合は、定期的な検査が必要となりますので、ご注意ください。

タンクのタイプ

中性浮力を上手にとる際に、タンクがどんな種類なのかによって、適正ウエイトが異なるということは覚えているだろうか?

そう、タンクには、アルミニウム(アルミ)とスチールの2種類の素材がある。
耐食性が高くサビにくいアルミタンクの使用率が高いが、日本ではアルミにしてもスチールにしても5年に1回の容器再検査が義務付けられているのに加え、アルミに限って年1回、ねじ部の検査が義務付けられているためか、スチールを使用する業者が多い。

スチールのほうが比重が重いため、ウエイト量はアルミに比べると1~2kg減らすことに。

また、タンクには容量の違いもあり、スチールは内容積が8、10、12、14ℓ、アルミは10、11ℓといった感じで、日本ではいずれも10ℓのタイプが多いようだ。
容量が大きいほど、タンク内の空気の量も多いので、空気消費量の大きい人は容量の大きなタンクを好んで使う傾向もある。

形状は、スチールタンクは底が平らではないため、たいていブーツと呼ばれるゴム製のカバーを付けている。
アルミタンクにもブーツはあるが、なくても平らなので立たせて使うことが可能だ。

近年はエンリッチド・エア・ナイトロックス(EANx)という酸素と窒素の分圧を変えて、酸素分圧を高くしたガスも使用されている。減圧症のリスクを軽減するためにも使用したい

アルミタンクは底が平らなので、ブーツなしでもよく利用されている

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