沖縄、恩納村でダイビングやシュノーケルならブルーリンク

お問い合わせ
8:00~21:00(年中無休)コースやご予約、団体予約についてのご相談098-989-9147
当日のご予約、お急ぎの方はこちらから080-8374-2390

スタッフブログSTAFF BLOG

31 2015/10

さんぴん茶!

沖縄で親しまれているさんぴん茶!yjimage

今日は、そのさんぴん茶について調べてみました!!

沖縄ではいつもそこに「さんぴん茶」があります。オバーの家の縁側には、急須に入ったさんぴん茶があり、黒糖やサーターアンダギーとともに振る舞われます。お茶の時間にほっと一息つくのも、沖縄ではやっぱりさんぴん茶がポピュラー。さわやかで甘い香りの花茶、さんぴん茶は、沖縄で昔から老若男女に親しまれてきました。

ところで、さんぴん茶が沖縄方言の呼び名で、実は緑茶にジャスミンの花の香りをつけた中国茶の“ジャスミン茶”と同じものだと知っていますか。さんぴんという呼び名は中国語の俗称で、「香片(シャンピエン)」から来たとされており、ジャスミンはモクセイ科オウバイ属の植物の総称で、亜熱帯に分布し、20種以上もあるといいます。さんぴん茶に使われているのは中国で「茉莉花(モーリホア)」と呼ばれる種類。yjimage

中国で日常的に飲まれ、日本では中華料理店などでおなじみです。同じ緑茶といっても、日本の緑茶が蒸して青々とした香りや味を楽しむものであるのに対し、中国の緑茶は釜煎りにして酵素を不活性化させ、落ち着きのあるまろやかさを引き出したもの。こうすることでジャスミンの花の香りが付きやすく、茶葉とも調和しやすくなるのだとか。青々しさが特徴の日本の緑茶では、茶葉の香りとジャスミンの花の香りが互いに主張しあってケンカしてしまうのだそう。さんぴん茶って意外と奥が深いんですね。

 

中国で生まれたジャスミン茶がいつ沖縄に伝わり、さんぴん茶と呼ばれるようになったのかは、残念ながらはっきりわかっていません。お茶そのものが沖縄に伝わったのは1627年のことで、時の国相・金武王子朝貞が島津家の祝賀使として鹿児島へ上国した際、茶の種を持ち帰り、自分の領土で栽培したのが始まりとされています。

さんぴん茶が庶民に広く飲まれるようになったのは、1901年に尚家財閥の貿易商社が福州に製造工場を構え、県内に普及させた頃からではないかと考えられています。それ以前にも、琉球王国では14世紀から16世紀頃まで、中国をはじめとする東アジアの国々と盛んに交易を行い、優れた中国商品を大量に輸入し、それらを近隣諸国へ輸出していた歴史を持っています。また、当時の琉球には中国からの使節団である冊封使一行がたびたび訪れ、一行を迎える出先機関「天使館」があり、中国の福州にも琉球からの使節団が滞在する「琉球館」が設けられていました。このような琉球と中国の密接な関係から推測すれば、さんぴん茶はもっと早く琉球に伝わっていたのかもしれません。

 

ジャスミン茶はとにかく手間ひまをかけたお茶。その夜に花が開きそうなジャスミンの花のつぼみを夕方までに手作業で摘み、釜煎りした緑茶葉とやさしく混ぜ合わせながら香りを付ける(移す)のです。一般的には、この作業が1回だけではなく、少なくとも数回は行なわれます。何度も香りを付けては花を取り除き、また花を入れて香りを付けるという作業を繰り返すのです。手作業で時間と手間をかけて作ったジャスミン茶葉を使っているから、さんぴん茶は香り豊かでおいしいのです。

さんぴん茶の甘くさわやかなジャスミンの香りは、気持ちがゆったりとし、気分をすっきりしてくれます。油っこい食事を食べた後、お口をさっぱりとさせてくれることから、中華料理店で出されたり、チャンプルーやラフテー、ソーキ汁などこってりとした沖縄料理との相性も抜群なんです。揚げ物の多いウチナー弁当とはまさにゴールデンコンビ!

すっきりとした味わいは甘みの強いケーキやクッキー、チョコレートなどスイーツともよく合います。「甘い飲み物はちょっと控えたい・・・」というときにもぜひお試しください。もしかしたらウチナーンチュは、さんぴん茶に親しんできた長い経験の中で、そのチカラを自然と肌で感じ、生活のさまざまなシーンで上手に活用してきたのかもしれませんね。

あ

 

より引用。

 

 

pageTop